やっと諦めてくれました。バンザイ。
「カラオケ本舗まねきねこ」や「ワンカラ」等のカラオケ事業を手がけるコシダカホールディングスさん。中でもカラオケ本舗まねきねこは過去に存在した店の撤退後に改装してそのまま営業するという「居抜き営業」というスタイルで新規出店のコストを削減。それにより全体的に安価な室料で割と有名です。
更に、部屋の空き率が多い開店直後から昼にかけての時間を超安価で提供。ワンドリンク制にして儲けるというスタイルなんかもここ最近はやってますね。持ち込みが可能なまねきねこだからこそ出来ることかもしれません。
そんなコシダカホールディングスが、カラオケのコマンダーを手がけていることはご存じでしょうか?
その名はすきっと
「すきっと」というコマンダーが展開されたのは3年ほど前の2014年。業界ではJOYSOUND f1やLIVE DAMシリーズがしのぎを削っていた最中、突如現れました。
カラオケのコマンダーというのは今じゃDAMとJOYSOUNDになってしまいましたが、昔はタイトーやセガ、U-SENやビクターなんて今でも名の知れた大手企業も手がけてたことがあります。
それらは今のDAMやJOYSOUNDに吸収されている訳なのですが、2つになってからと言う物の少し物寂しさがあったのは事実です。
だって考えてみてくださいよ。世のスマホがAppleとSamsungだけになったらつまらないと感じるはずです。
そんな最中突如現れたわけですから、そりゃ期待しました。そんな期待も裏切られましたよね。余りの酷さに開いた口が閉まりませんでした。
「すきっと」はカラオケを見失っている
理解できない?ご冗談を。すきっとはカラオケがなんたるかを見失ってます。どういうことかなんて説明するまでもないのですが、使ったことの無い人の為に簡単におはなしします。
まず、カラオケって何かってお話。当たり前なんですがボーカルのない曲のボーカルを楽しむのがカラオケの「採点ゲーム」という新しい楽しみ方や、つい最近では「ネット連携」機能が追加されたのはカラオケの本質となる歌唱周りの機能はある程度整ったからです。歌唱周りの機能がろくに完成しても無いのに、その他の楽しみ方を模索するというのはお門違いといえるでしょう。
何が言いたいかというとすきっとの歌唱周りの機能は未完成と言って過言ではありません。すきっとはBB Cyber DAM以下と言っても過言ではないですし、何ならG50以下です。

根本的なことが出来てないくせに「本格的な採点」とか「原音並の高音質」とか何を抜かしてるんでしょうか。
「すきっと」はターゲットと機能を誤っている
カラオケを歌唱以外、歌唱へプラスアルファで楽しむというのは主にスマートフォン等の操作に慣れた若者向けかと思います。なら、すきっとは敵の少ない中年~の層を狙うというのが着実かと思います。
しかし、残念なことにすきっとの機能を見る限りでは中年に向いているとは言い難いでしょう。そもそも店頭に用意された電子目次本がAndroidタブレットな時点で向いてません。
客の入りの悪い午前帯の料金を安くすることでかなりのジジババをキャッチできてるんでしょうし、ターゲット層は中年~にするべきなのに。と感じています。
「すきっと」はUIからして完成してない
Webサイトもしかり、アプリUIもしかりUIがかなり古くさいです。アプリのスクショが半端なく長いので気になる人は下の画像を開いてみて下さい。絶望します。
まずこのUI自体がゴミクソなんですが、それ以上に「終了したキャンペーンまで並べてる」とか「選曲とキャンペーンを同列に並べる」とか訳が分からないです。
歌う曲を探すだけでも一苦労なのに、見つけた後もこの分かりづらい画面を操作。いい加減にして欲しい。

「すきっと」はまねきねこに向いてない
安価な事が売りのまねきねこ。ディスプレイはよく分からないメーカーの低クオリティなものが使われてることが比較的多いです。
接続はなんとコンポジットな黄色いケーブル。
モニタも、コマンダーもHDMIで利用出来るのにコンポジット接続なんです。おかげで画面内の字が読みづらくてたまりません。
採点ゲームを利用すると更に酷さが分かります。これ、ブレてるわけではありません。
周辺機器をケチるまねきねことすきっとの組み合わせは負と負がシナジー効果を生み出すというとんでもない状態です。
早く撤去するなりしてくれ。
資源の無駄、空き部屋の無駄。こんなクソ機種に金をかけるくらいなら薄さに定評のある壁を回収して下さい。昨日今日に始まったサービスではなく、2014年からあるサービスなのにこの体たらく。信じられますか?
コシダカホールディングスさん、こんなことをしててもユーザーは発掘できないと思いますよ?